会話。

2006年6月23日コメント (2)
『Mちゃんてさ、怒ったりすることないの?』
「え?あるよー。なに、急に。」
『や、なんかいつも落ち着いてるように見えるからさ。』
「だって、たまにしか会わないじゃん(笑)
 で、どしたの?その質問。」
『や、うん。
 最近、エヴァンゲリオンみてたの。
 でね、さっき、【タイヨウのうた】みてきたの。』
「うん。」
『エヴァンゲリオンってのはね、
 ようは、
 人間はいつも心のどこかが欠けていて、人を求めるから、
 私たちを区別している体という入れ物をとっぱらって、
 魂を一つにしてしまおう、ってことらしくて。 』
(だいぶ違うと思いますが・・・とりあえず・・)
「うん。」
『タイヨウのうたってのはね、
 主人公が難病なのね。
 で、いつも窓から見てた青年に恋して、
 付き合うようになるの。
 でも、最後は死んじゃうのさ。』
「うん。」
『・・・・・・。
 彼女が、青年に声をかけなければ、
 あの青年は、悲しい思いをしないですんだんだろうね。
 適当に仲間と騒いでいつもの夏を過ごしたんだろうね。
 彼女はね、大勢の人に自分の歌が聞いてもらえて、
 彼氏ができて、幸せだったかもしれないけれど、
 もし、彼と出会っていなくても、
 暖かい両親とすごして、いままでどおりにすごして、
 ひっそりと、死んでいって、
 それは、それで、穏やかな人生だったのかな、って。』
「・・・・・。
 平凡な人生って、なんだろうね。
 結婚したって、人間関係はあるだろうし、子供のことで
 悩んだりするんじゃないのかな。」
『・・・・・。
 うん。きっと、生きてる限り、
 悩まないことは、ないんだと思う。
 なるべく人と深く関わらず、
 穏やかでいたいと思っても、孤独が辛かったり。』
「うん。」
『でね、最近、ちょっとわかった。
 考えるのを、やめることはできないの。
 だから、どんどん違う刺激を送り込むしかない。
 映画でも本でも運動でも、こうして人と会うでも、
 なんでもいいの。
 考えるネタとしての、刺激を送り続けるの。
 そうじゃないと、あたしは生きていけない。』

Mちゃんは、自分が今関わっていることについて、
いろいろ考えている。
怒りも覚えてる。
だから、自分に思考回路の矛先が向かないんだと思う、
といっていた。
それもまずいと思うんだけどねー、と笑ってた。

それだけの情熱を注げることがあって、
そういうことと出会えて、よかったね、と伝えた。

○負けん気。

やっぱり、負けん気が、必要だ。

自分に、喝を入れることが、時々、必要だ。

腐らずに、生きないといけんので。

コメント

unlimited
unlimited
2006年6月23日9:04

一昔の日本って「滅私奉公」とかいうように、あまり個人の意識が強くなかったと思うんだけれど
それがうちらの世代の頃から「個性」とか言う言葉が強くなり出して
その結果自分って「壁」とまわりとの「つながり」とのジレンマに苦しむようになった。
日本はそういう点で「個」に関してものすごく未成熟だなあと思うのです。
西洋の「個」の思想がどういうものかはあまり勉強してないから何ともいえないんだけれど
自分が「個」であって他の人とは違うということ(アイデンティティー)
「個」を侵害されたら守らなくちゃ行けないということ(権利)、
「個」から生まれることに関しては個が責任を持つということ(義務)
そういうことに関しては考え方がとても成熟してると思う。

日本人がとても勤勉でまじめだから「個性」があるなんていわれると
「自分」の中にとことん潜り込んで「個性」なるものを探しちゃう。
「個」ではなくて「自分」になってしまう。
「個性」がとても特別なものでまわりとは違うものでまわりはそれを受け入れることができないもの。
そこまで特殊化してしまう。そういう存在としての「自分」。
絶対に他人とは交わることのできない部分として考えてしまう。
日本人のそういう考え方も「個」の新しい考え方として可能性を秘めているのかもしれないけれど
ある意味神経質すぎて本質的でない気もする。

心のどこかが欠けている、って考え方も
(かつてオレもそう考えていたけれど)
だから何?
ということができる。
どこが欠けているのかはっきり言って立証できないし
欠けていないということがなんなのかもわからない。
肝心なのはそういう問題を論じることじゃなく
「個」としてまわりにどう関われるかということ。
どういう責任をとりどうやって「個」を守りどうやってまわりの「個」を尊重するかということ。
 
「自分」の中には何もないですヨ。
前にも言ったけれど。
 

バジル
バジル
2006年6月23日13:24

エヴァの中では、
まわりの人がいるからこそ、自分という存在が
浮き彫りになる、というようなこともいっており。

自分を掘り下げるよりほかに、したいことがないんでしょう。
今の私には。
決して、楽しいことではないんですけどね〜。
ほかに考えることないのかって感じですね。

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