砂。

2007年11月2日
前の彼は、私に孤独を教えてくれた。
寂しいままで、「寂しさを友達としたまま生きる」
という生き方を教えてくれた。
だから、一人になることも孤独も、怖くない。
暗闇で音を立てずに息をする。
そうやって生きればいいということを、学んだから。

あたしは、乾いた砂のようだ。

サラサラとして、風に吹かれて気ままに飛んでいく。

けれど、ひとたび甘い水を吸ってしまったら
乾いた砂は、とどまることを知らず、水を吸おうとする。

求めるものが、風ならよかった。
きっと、どこにでもいけた。
けれど、いまは、水を求め続けている。
乾いた砂じゃなくて、水を吸って、
この場所で、大地になりたいから。

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